AI時代。
フリーランスとして生き残るには、AIを使いこなせることが必要だ。
私は、そう思っていました。
実際、今の私は毎日のようにAIを使っています。
文章を書く。
デザインを考える。
Webサイトを作る。
少し前まで一人でやっていた仕事を、今はAIと一緒に進めるようになりました。
できることは増え、仕事のスピードもかなり速くなっています。
だから正直、
「これからは、AIを使えないと厳しいだろうな」
と思っていました。
でも、ある日の食事会で、その考えが少し変わりました。
フリーランス仲間との食事会
その日は、フリーランス仲間数人で食事をしていました。
近況を話していると、自然と話題はAIになりました。
AIで仕事はなくなるのか。
新しい仕事は生まれるのか。
これからも仕事を続けるために、何をすればいいのか。
AIとの距離感は、人によってかなり違いました。
毎日のように使っている人。
仕事の効率化を中心に使っている人。
AIを使ってアプリまで作っている人。
そして、まだほとんど触っていない人もいました。
その話を聞いたとき、私は正直、
「この時代に、AIをほとんど触っていないのは厳しいかもしれない」
と思いました。
誰も「遅れている」とは言わなかった
ところが、その場にいた誰も、
「それは遅れているね」
とは言いませんでした。
代わりに始まったのは、こんな会話です。
「これ、便利だよ」
「まずはここから使ってみたら?」
「その仕事なら、こんな使い方ができそう」
「今度、一緒にやろう」
誰かがAIを使えていないことを責めるような空気はありませんでした。
むしろ、
「どうしたら、この人の仕事にも生かせるだろう」
と、みんなで考え始めたのです。
その場では、それぞれが仕事で試した使い方も共有されました。
これは便利だった。
これは思ったほどうまくいかなかった。
こんな指示を出すと使いやすかった。
ネットで検索すれば、AIの情報はいくらでも見つかります。
でも、その場に集まっていたのは、実際の仕事で試した人の一次情報でした。
しかも、誰もそれを独り占めしようとはしません。
みんな、自然に教えようとしていました。
「この仲間にも、これから活躍し続けてほしい」
言葉にはしていませんでしたが、そんな空気を感じました。
AIを使っていない人が、一番忙しかった
さらに驚いたことがありました。
その場で、AIをほとんど使っていないと言っていた人。
実は、その人が一番忙しそうだったのです。
話を聞くと、自分から営業をしたことはほとんどないと言います。
仕事の多くは、知り合いや過去の取引先からの紹介。
ひとつの仕事が終わると、そこから次の仕事につながっていくそうです。
思わず、
「なんで、そんなに仕事が来るの?」
と聞きました。
本人は笑いながら、
「紹介かな」
と答えました。
もちろん、技術があることは前提です。
きちんと仕事をする。
納期を守る。
期待に応える。
そうした積み重ねがあるから、次の仕事につながります。
でも、それだけではないようにも感じました。
「あの人にお願いしたい」
「この人なら安心して紹介できる」
そう思ってもらえる関係を、これまで作ってきたのだと思います。
AIを使えるだけでは、生き残れない
もちろん、AIは使えた方がいいです。
今までできなかったことに挑戦できる。
仕事を速く進められる。
一人では難しかったことも、形にしやすくなります。
これからも私は、新しいAIを試し続けると思います。
だから、AIを学ばなくていいとは思いません。
ただ、その日の食事会で気づいたのは、
AIを使えることだけで、仕事が集まるわけではない
ということでした。
どれだけ新しいツールに詳しくても、
「この人とは仕事をしづらい」
と思われてしまえば、次にはつながりません。
反対に、
「この人と、また仕事がしたい」
「この人には、これからも活躍してほしい」
と思われる人には、仕事が集まります。
そして、仕事だけではなく、新しい情報も集まってきます。
誰かが便利な使い方を見つけたとき、
「あの人にも教えよう」
と思い出してもらえるからです。
その日、一番心に残ったこと
AIの進化は、これからも速いと思います。
今日覚えた使い方が、数か月後には古くなるかもしれません。
だから、新しいことを学び続ける姿勢は必要です。
でも、すべてを一人で追いかける必要はありません。
得意な人が教える。
試した人が共有する。
失敗した人が、その経験を渡す。
そうやって一緒に進める仲間がいることも、AIの知識と同じくらい大きな武器になるのだと思います。
その日の食事会で、一番心に残ったのは、新しいAIの使い方ではありませんでした。
誰も、使えていない人を置いていこうとしなかったこと。
知っていることを、自然に共有していたこと。
そして、
「この仲間にも、これから活躍し続けてほしい」
と思える人たちがいたことです。
AI時代に生き残るフリーランスは、AIを使える人ではない。
正確に言えば、
AIを使えるだけの人ではない。
AIを学び続ける。
仕事の技術を磨き続ける。
その上で、
「この人と、また仕事がしたい」
と思ってもらえる関係を育てていく。
こういう仲間を、これからも大切にしていきたい。
そんなことを、帰り道で考えていました。

コメント