AIと一緒に自社サイトを作ってみた。デザイナーが静的サイト制作で感じた変化|AI実験ノート #02

AI実験ノート

自社サイトを、後回しにしていた

独立以降、ずっと後回しになっていた自社サイト。

クライアントの仕事を優先していると、自分たちのサイトはどうしても「いつかやろう」のまま止まってしまいます。
自分の看板だけが、いつまでも完成しない。
デザイナーなら、少し覚えのある感覚かもしれません。

作り始めるきっかけは、シンプルな思いつきでした。

「AIを使えば、もっと早く作れるんじゃないか。」

WordPressで一から組むより、AIと相談しながら静的サイトとして作った方が、身軽に進められる。
そう考えました。

正直に言うと、この時点ではまだ「AIに頼めば時間が縮む」というくらいの発想でした。
前回書いた思想と、実際の作業への向き合い方には、まだ距離があったと思います。

実際にやったこと

制作は、HTMLとCSSで一枚一枚組み上げていくやり方にしました。

デザインの方向性や構成を考える段階では、AIと何度もやり取りをしました。
コードはGitHubで管理し、静的サイトとして公開しています。

仕組みとしては、いたってシンプルです。

ローディング画面をどう見せるか。
メタ情報をどう整えるか。

細かいところを詰めていく作業は、AIと一緒だと確かに速いです。
壁打ち相手として優秀で、選択肢を出してもらいながら決めていく感覚は新鮮でした。

ただ、進めるうちに気づいたことがあります。
作業の総量そのものは、思っていたほど減りませんでした。

想像していたのと、少し違った

「AIに任せれば自動化できる」というのは、半分正しくて、半分違っていました。

コードを書く速度や、アイデアを広げるスピードは、確かに上がります。
でも、それで浮いた時間は、そのまま別の判断に吸い込まれていきました。

このデザインでいくか。
この構成のままでいいか。
AIが出してきた案を、どこまで採用して、どこから自分で直すか。

むしろ、「決める」回数が増えた感覚がありました。

これは、想定していませんでした。
AIが代わりにやってくれる部分が増えれば、自分の仕事は減るはずだと、どこかで思い込んでいたんだと思います。

実際は、任せる範囲を自分で線引きする作業が、新しく生まれただけでした。
楽になった、というより、負荷の種類が変わった。
そんな言い方の方が近いです。

AIは、代わりにはならない

ここに来て、前回書いた思想と、目の前の実感がようやくつながった気がしています。

AIは、代替ではありません。

代わりに何かをやってくれる存在というより、選択肢を増やしてくれる存在でした。
最終的にどれを選ぶか、どこまで手を入れるかを決めるのは、結局自分です。

AIを使ったからといって、制作から解放されるわけではありませんでした。
むしろ、制作という行為の中身が、少し組み替わった。
そんな感覚に近いです。

頭で理解していた思想と、手を動かしながら体で理解することの間には、やっぱり段差がありました。
今回、その段差を一つ、越えられた気がしています。

できあがったサイト

そうしてできあがったのが、今のDAIFUKのサイトです。

👉 https://daifuk.jp/

派手な仕掛けがあるわけではありません。
でも、思想が最初に現実とぶつかった痕跡が、一枚一枚のページに残っています。

「AI実験ノート」は、これからも思想と実践を行き来しながら続けていくつもりです。


📖 AI実験ノート

AI実験ノートは、広告デザイナーの僕がAIと一緒に学び、試し、失敗しながら「仕事の仕組み」が変わっていく過程を記録するシリーズです。

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