AIと1日半も作業をしていました。
それなのに、本当にやりたかったことは終わっていません。
さらに、Codexの1週間分の利用枠も、ほとんど使い切っていました。
何か大きなシステムを作っていたわけではありません。
自分のサイトをCloudflare PagesからConoHaへ戻そうとしていただけです。
今思えば、問題はAIではありませんでした。
プロジェクトの目的を、私はAIに伝えていなかったんです。
自分のサイトを戻すことは、目的ではありませんでした
クライアントサイトのお問い合わせフォームには、Resendを使う予定でした。
ところが、自分のサイトでもResendを使っていました。
無料プランでは複数サイトの運用が少し面倒になります。
それなら、自分のサイトは以前使っていたConoHaへ戻す。
Resendはクライアントサイト用に使う。
私の中では、それだけの作業でした。
できるだけ早く自分のサイトを戻して、クライアントサイトを公開する。
こちらが本当の目的です。
自分のサイトをConoHaへ戻すことは、そのための前準備にすぎませんでした。
「戻したい」としか伝えていませんでした
私はAIに、
「Cloudflare PagesからConoHaへ戻したい」
と伝えました。
するとAIは、現在の環境を確認しながら、より安全で管理しやすい構成を考え始めました。
Composer。
PHPMailer。
SMTP。
API。
設定ファイルの分離。
どれも技術的には正しい提案です。
話を聞くたびに、
「その方が良さそう。」
と思い、私は作業を続けました。
でも、今回やりたかったのはサイトを改善することではありません。
元の状態へ戻すこと。
それだけでした。
気づけば、新しい仕組みを作っていました
作業を進めても、なかなか元の状態には戻りません。
新しい問題が見つかる。
別の方法を試す。
さらに改善案が出てくる。
少しずつ、本来の目的から離れていきました。
あるとき、ふと気づきました。
これは復旧ではありません。
新しい仕組みを作っています。
最初は、
「AIが遠回りしている。」
そう思っていました。
でも違いました。
AIは勝手に目的を変えたわけではありません。
私が、本当の目的を共有していなかったんです。
1日半と、Codexの利用枠を使いました
元に戻すだけのつもりだった作業に、約1日半を使いました。
それでも、自分のサイトはまだ元に戻っていません。
さらに、Codexの1週間分の利用枠も、ほとんど使い切っていました。
本来、その時間と利用枠は、クライアントサイトの公開に使いたかったものです。
改善も、セキュリティ強化も、どちらも必要な仕事です。
でも、今ではありませんでした。
正確には、
優先順位が低い仕事ではなく、
今やる仕事ではなかった。
それが今回の一番大きな反省です。
AIには、作業しか伝えていませんでした
私はAIに、
「ConoHaへ戻したい」
とは伝えていました。
でも、
- クライアントサイトの公開が最優先
- Resendを空けることが目的
- 今回は改善しない
- 以前の状態へ戻れば完了
- 完了したら作業を止める
この一番大切なことは伝えていませんでした。
私の頭の中では、すべてつながっています。
でもAIから見えるのは、
「ConoHaへ戻したい」
という作業だけです。
AIには、ほかに待っている仕事も見えません。
残り時間も、利用枠も分かりません。
だから、より良い方法を提案してくれました。
それはAIとして、とても自然なことだったんです。
「何をするか」だけでは足りませんでした
これまで私は、
AIへの指示は細かいほど良いと思っていました。
どのファイルを直すのか。
どんな機能を作るのか。
どのデザインに合わせるのか。
もちろん、それも大切です。
でも今回必要だったのは、
プロジェクト全体を共有することでした。
何のために作業するのか。
今、一番優先することは何か。
今回は何をしないのか。
どこまで終わったら完了なのか。
AIは、作業だけをこなす道具ではありません。
プロジェクトの目的まで共有して、初めて同じ方向を向いて仕事ができるのだと感じました。
今後は、作業前に7つを共有します
今回の失敗を繰り返さないために、AIと仕事を始める前の確認項目を作りました。
- 今回の目的
- 一番優先すること
- 成功条件
- 新規制作・改善・復旧のどれか
- 今回やらないこと
- 完了条件
- 完了したら停止すること
特に大切なのは、
「完了したら停止すること」
です。
AIは、まだ改善できることを見つけると、次の提案をしてくれます。
でも、それを今やるかどうかは別の話です。
良い提案は、
「あとでやること」
として残せばいい。
その優先順位を決めるのは、人の役割でした。
AIとプロジェクトを始める前の7つの確認

AIへ作業を依頼する前に、次の7つを共有します。
- 今回の目的
- 一番優先すること
- 成功条件
- 新規制作・改善・復旧のどれか
- 今回やらないこと
- 完了条件
- 完了したら停止すること
AIは、より良い方法を考えるのが得意です。
だからこそ、「何をするか」だけではなく、「何をしないか」「どこで止めるか」まで共有すると、目的から外れにくくなります。
AIプロジェクト開始シートを作りました
今回の失敗を繰り返さないために、
を作りました。
このシートには、先ほど紹介した7つの項目をまとめています。
自分で記入してからAIへ渡しても構いません。
まだ考えがまとまっていない場合は、AIに一つずつ質問してもらいながら埋めることもできます。
最後にAIへ内容を要約してもらえば、
目的。
優先順位。
やらないこと。
完了条件。
これらに認識のズレがないか確認できます。
作業を始める前の5分で、1日半の遠回りを防げるかもしれません。
AIに渡すプロンプト例
添付した「AIプロジェクト開始シート」を使って、今回の作業内容を整理してください。
まず、空欄になっている項目を一つずつ質問してください。
7項目が埋まったら、
・今回の目的
・一番優先すること
・成功条件
・今回やらないこと
・完了条件
・停止するタイミング
を要約してください。
内容に矛盾や抜けがある場合は、作業を始める前に指摘してください。
私が要約を確認するまでは、実作業を開始しないでください。
AIが提案する改善案は、きっとこれからも増えていくと思います。
でも、そのすべてを今やる必要はありません。
今回の実験で学んだのは、AIへの指示の出し方ではありませんでした。
AIと仕事を始める前に、プロジェクトの目的を共有すること。
これが、一番大切でした。
このシートも、きっとこれから何度も改善していくと思います。
でも今の私にとっては、一番役に立つ仕事道具になりました。

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