前回のAI実験ノートでは、
AIを変えるたびに、同じ説明を繰り返していることに気づきました。
そこで、
「仕事のOSを作ろう。」
という考え方にたどり着きました。
今回は、そのOSを実際にどう育てているのかを紹介します。
OSが必要だと感じたきっかけ
これまで、自社サイトの更新やブログの投稿は、Google Antigravityを中心に進めていました。
ある日、
「今度はCodexでも試してみよう。」
と思ったんです。
その瞬間、ふと手が止まりました。
「今までGoogle Antigravityにお願いしてきた仕事の流れを、また最初から説明するのか……。」
もちろん、
Google Antigravityに
「Codexへ引き継ぐ内容をまとめて。」
とお願いすれば、それほど大変ではありません。
でも、
また別のAIを試したくなったら?
そのたびに同じような引き継ぎを繰り返すことになります。
その時に思いました。
AIごとに仕事を覚えてもらうのではなく、仕事のルールを一つにまとめておけばいい。
それが、仕事のOSを作ろうと思った一番のきっかけでした。
OSは最初から作らない
仕事のOSと聞くと、
最初に全部ルールを書き出すイメージがあるかもしれません。
でも私は、その作り方をしていません。
まずAIに、
「仕事のOSを作って。」
とお願いして、たたき台を作ってもらいます。
もちろん、それだけでは完成しません。
実際に仕事で使ってみると、
「ここは分かりにくい。」
「この手順も追加した方がいい。」
という改善点が必ず見つかります。
そこでルールを追加し、
また仕事で使う。
この繰り返しです。
だからOSは、
作るものというより、
育てるものだと感じています。
今はGitHubで管理しています
最初はメモ帳でした。
チャットにも残していました。
でも、
「最新版はどれだろう。」
「このルールはいつ追加したんだろう。」
と管理が難しくなってきました。
そこで今はGitHubで管理しています。
GitHubというと、プログラマーのためのツールという印象があるかもしれません。
でも私にとっては、
仕事のOSを育てる場所です。
変更履歴が残るので、
「この失敗があったから、このルールを追加した。」
という流れまで記録できます。
入っているのはコードではなく仕事のルール
OSの中には、コードよりも仕事のルールがたくさん入っています。
例えば、
デザインなら
- 画像の扱い
- レビュー方法
- 赤字修正
- Figmaとの比較方法
コーディングなら
- 素材をすべて確認する
- PC版・SP版を別々に確認する
- 画像比率の確認
object-fitのチェック- 公開後の確認
ブログなら
- タイトルのルール
- スラッグ
- アイキャッチ
- SEO
- AI先生の知恵袋
さらに、
ChatGPT、Claude、Codex、Google Antigravityなど、
それぞれの役割分担も整理しています。
READMEやAGENTS.md、docsフォルダなどもありますが、
書いているのはコードではありません。
AIと仕事を進めるための考え方やルールです。
失敗がOSを育ててくれる
一番大切にしているルールがあります。
それは、
最初から完璧なOSを作ろうとしないこと。
例えば最近取り組んでいるFigma MCPでも、
最初からうまくいったわけではありません。
画像比率が違う。
素材を取得しきれていない。
PC版だけ確認してSP版を見ていない。
レビューの手順が足りなかった。
そんな失敗を経験するたびに、
「次は同じことを繰り返さないように。」
とルールや制作フローをOSへ追加しています。
だから、このOSは成功事例ではありません。
失敗を積み重ねながら育ててきた記録でもあります。
最近はAIもOSを育ててくれる
最近は少し面白い変化がありました。
AIにOSを見せると、
「このルールも追加した方がいいですね。」
と提案してくれるようになったのです。
最初は、
人がAIへ仕事を教えていました。
でも今は、
AIもOSを改善する側になっています。
たたき台を作るのもAI。
改善案を考えるのもAI。
そして人は、
「このルールで本当に仕事がしやすくなったか。」
を判断する役割です。
最近はそんな関係に変わってきました。
まとめ
AIはこれからも変わり続けると思います。
新しいAIが登場したり、
今使っているAIが進化したり。
でも、
仕事の進め方は積み重なっていきます。
だから最近は、
AIを育てるというより、
仕事のOSを育てることの方が大切だと感じています。
AIは変わる。
でも、
OSは育ち続ける。
その積み重ねが、
長くAIと働くための、一番大きな資産になるのかもしれません。
仕事のOSに最初に入れておくと便利な4つの情報

仕事のOSは、最初から完璧に作る必要はありません。
私が最初にまとめたのは、次の4つだけでした。
① 仕事のルール
画像の扱い方やレビュー手順など、毎回説明している内容を書いておきます。
② 役割分担
ChatGPT、Claude、Codex、Google Antigravityなど、それぞれ何を担当するのかを整理します。
③ 制作フロー
仕事の進め方や確認手順をまとめておくと、AIが変わっても同じ流れで作業を進められます。
④ 更新履歴
「いつ」「なぜ」ルールや制作フローを追加・変更したのかを残しておくと、仕事のOSが育っていく過程も分かります。
もちろん、これらを最初から自分で考える必要はありません。
AIに
「仕事のOSを作って。」
とお願いすれば、たたき台はすぐに作ってくれます。
あとは実際に仕事で使いながら、
「ここは分かりにくい。」
「この手順も追加しよう。」
と改善を繰り返すだけです。
その積み重ねが、少しずつ自分だけの仕事のOSになっていきます。

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